人工木材 – 人工的に作られた木材で環境への負荷が軽く安全性の高いウッドデッキ材。

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)とは、リサイクルした木粉にポリエチレンやポリプロピレン等のリサイクルプラスチックした樹脂を混ぜて、押し出し成型した木材です。

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)とは

人工木材写真1

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)とは、その名の通り、人工的に作られた木材ですが、いままでは廃材とされていた、木のくずやプラスチックの破片を有効活用しているので、環境への負荷が軽く、環境破壊の少ない次世代のデッキ材と言われており、近年話題になっています。

木粉とプラスチック樹脂の比率は半々ぐらいになっており、その特性は木材というより、プラスチックの特性に近く、基本的には腐らない(非常に腐りにくい)木材なので、防腐剤や塗装などのメンテナンスも必要なく、高耐久、フリーメンテナンスのウッドデッキ材として注目されています。

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)の特徴

人工木材写真2

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)は、天然目の質感を備えながらも、耐水性や耐久性を兼ね備えた、プラスチック(樹脂)製の木材です。

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)が発売された当時は、プラスチック樹脂の割合が多く、木の質感というよりは、プラスチックの質感の方が強かったのですが、最近の人工木材(樹脂デッキ・合成木材)は、天然木粉とプラスチック(樹脂)の割合が50対50になってきており、かなり天然目の風合いに近づいてきました。

それでもやはり、人工木材なので、天然目の風合いを完全に再現出来ているわけではありません。しかし、人工木材(樹脂デッキ・合成木材)は、色も均一で、変色・退色もしないので、見た目の美しさを長く楽しむことが出来るのが最大の特徴ではないでしょうか。

また、カラーバリエーションも豊富にラインナップされているので、お好み色でウッドデッキを仕上げることができます。

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)のウッドデッキの長所は、品質(色)が均一・経年変化が少ない・施工性が良いなどがあり、ウッドデッキが欲しいけど、メンテナンスが面倒と思っておられる方や、ウッドデッキを長期にわたって綺麗に使用したい方などにオススメの木材です。

反対に、人工木材(樹脂デッキ・合成木材)のウッドデッキの短所は、天然目の風合いがない・熱で伸縮する・夏は熱くなってしまう、などがあり、木の風合いを楽しみたい方、木の経年変化を味わいたい方、メンテナンスも楽しみたいという方などは、天然木のウッドデッキを選んだ方が良いでしょう。

人工木材の経年変化、耐水性、耐久性、耐色性

人工木材のウッドデッキは、天然木の木材によくある、材のササクレ、トゲなどがありません。なので、ササクレなどによる怪我も起こりにくく、幼稚園や公共施設などの、素足で歩き回るような幼稚園や、多くの人が利用する公共施設などでは、安全性の高い木材として多く使用されています。

また、天然の木材と違い水が染みこまないので、高い耐水性があり、雨などによる腐食もありません。ただし、雨ざらしの屋外では、汚れは発生しますので掃除などの手入れは必要になります。

一般的に人工木材(樹脂デッキ・合成木材)は腐らないと言われますが、正確には「腐りにくい」のであって、半分の割合で天然の木粉が配分されているので、条件が悪ければ人工木材も腐ることもあり得ます。ただし、天然木とは比べものにならないほどの高い耐腐食性があるので、一般的には腐らない木材と言われてるのです。

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)のメンテナンス

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)の特性は、プラスチック(樹脂)とほとんど変わらないので、防腐処理などのメンテナンスをすることなく、長期の使用が可能です。

しかも原料の段階で着色されており、色を付ける目的でのペンキ塗りやステイン系の塗装もする必要がありません。ただし、退色に関しては、天然の木材と比べてかなり遅いのですが、色褪せはします。色褪せが気になった時は、サンドペーパーで磨けば、色が元に戻ります。

汚れが目立つようになってきたら、中性洗剤を薄めて水洗いで掃除ができます。細かな傷が付いた場合は、サンドペーパーで縦目に沿って磨けば傷は消えますので、新品の色を復活することができます。

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)のデメリット

このように、腐りにくい、色あせしないなどのメリットがある人工木材(樹脂デッキ・合成木材)ですが、もちろんデメリットもあります。

まずは、冒頭で書いたように天然木の木の風合いにはかなわないということです。ただ。これは個人の好みにもよるので、人によってはデメリットにはならない場合もあります。

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)の最大のデメリットは、人工木材(樹脂デッキ・合成木材)は蓄熱性が非常に高く、材木自体がかなり熱くなることです。夏の炎天下では、60度を越えることもあり、素足で歩くとやけどをすることもありますので注意が必要です。反対に、冬はかなり冷たくなり、素足で歩くのはかなり辛いと思います。雨の日も注意が必要で、耐水性が高い為、天然の木材と違い水が染みこまず、ウッドデッキの上に水が残ってしまい、滑りやすくなってしまいます。

もう一つ、衝撃に弱いという側面もあります。多くの人工木材(樹脂デッキ・合成木材)は、軽量化やコストダウンの為、中空構造となっているので、重い物を落としたり、鋭利な物で叩いたりすると割れてしまったり、穴が空いてしまったりすることがあります。とくに冬は、冷えて硬くなってしまうので、さらに衝撃に弱くなるそうです。

施工上のデメリットとしては、人工木材(樹脂デッキ・合成木材)は、温度による伸縮率が高く、施工時に注意が必要です。通常、材の長さ1mに対して約1mmの伸縮があります。したがって材の「遊び」や「逃げ」を考慮して設計をしないといけません。

床板の固定も独特の方法で行い、材の伸縮を逃がすために横から固定するようになっています。よってメンテナンス時に、部分的に床板を外せないようになっています。

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)のウッドデッキの作り方

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)のウッドデッキは、専用の「止め金具」や「クリップ」を使用して、組み立てていきます。天然木とちがって、反りや曲がりがなく、品質が安定している為、施工の手間がかからずに、組み立て家具の間隔でウッドデッキを組み立てることができます。

ただし、組み立て時には注意が必要になる点があります。人工木材は、温度による伸縮があり、長さ方向で1mに対して約1mmののびがあるので、長さい方向に繫ぎ併せる時には、伸縮を考慮して隙間を空けることが必要になります。

一般的な人工木材(樹脂デッキ・合成木材)のウッドデッキは、目地を兼ねた専用の「止め金具」や「クリップ」を使い。端から順に床板を固定していきます。簡単な道具で組立が出来、力に自信の無い方や女性でも、ウッドデッキが組み立てられます。

もし人工木材(樹脂デッキ・合成木材)にネジを使用する場合は、あらかじめ下穴を開けてからネジを締めていきます。直接板にネジを打ち込むと割れてしまいます。

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)の価格とメンテナンス費用

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)は再塗装などの必要がなく、メンテナンス費用も必要ありません。長い期間で考えた場合、修理やメンテナンス、試用期間などを考えると、非常に経済的な木材です。

商品の価格も、以前は天然木よりも高い価格だったのですが、最近では、天然木と変わらないような価格で販売されている商品もあります。大手エクステリアメーカーが商品を作っていますが、低価格な中国製品も増えてきました。ただし、余り安い商品を選んでしまうと、品質も「それなり」なので、割れやすかったり、色が変化してしまったりすることもあるので注意が必要です。

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)の購入方法

人工木材(樹脂デッキ・合成木材)はホームセンターで販売されていることは希です。身近で購入出来るのは建設資材を取り扱っている資材屋さんくらいでしょう。

最近では、インターネットで建材を売っているショッピングサイトが多くあるので、ここで購入することが多いようです。通販は商品代金以外にも、「送料」が必要になってくるのですが、家まで届けてくれるので、運搬の手間は省けて楽になります。

材の樹種の紹介

フィンランドエコデッキ

フィンランドエコデッキ写真

フィンランドエコデッキは、フィンランド産の紙+プラスチック(樹脂)で作られた、耐候性・耐摩耗性・耐退色性の高いウッドデッキ材です。見た目も美しくスタイリッシュで、自然に優しく快適なウッドデッキ材です。

ハンディウッド

ハンディウッド写真

ハンディウッドは、国産の人工木材です。原料・製造共に日本製で、表面加工は特許を取得しており、抜群の安全性を実現しています。腐らない簡単施工安心安全の特徴を持っています。

革新ウッド

革新ウッド写真

革新ウッドは、自由設計が可能で、三種の高さから選べる専用の根太も販売されています。施工の簡単さと基礎部分の構造が特徴です。

コンプリートデッキ

コンプリートデッキ写真

コンプリートデッキは、サイズが豊富な人工木デッキです。基礎は、水平を出しやすい調整束を採用してます。様々なオプションパーツが販売されており、自由な設計が可能です。

エコノウッド

エコノウッド写真

エコノウッドはエコ素材の竹粉を使用した、人工木材です。基礎部分に天然木を利用するなどして、簡単な施工が可能です。

万年ウッド

万年ウッド写真

万年ウッドは施工しやすいユニット式のウッドデッキ材です。ユニット式になっており誰でも簡単に組み立て可能になっており、表面に細かな溝が施されており、雨に濡れても滑りにいのが特徴です。

エコテックデッキ

エコテックデッキ写真

エコテックデッキは、硬質低発泡ウレタン樹脂で国産スギ間伐材を包みこんでいる人工木材デッキ。豊富なカラーの中から選べることができ、施工しやすさとリアルな質感が特徴です。

トステム リコステージ2

トステム リコステージ2写真

トステム リコステージ2は、多彩なオプションをが販売されており、敷地の形状に合わせてデザインの変更が可能です。手入れも簡単、上部で長持ちします。

TOEX 樹の木III

TOEX 樹の木III写真

TOEX樹の木IIIは、天然木に近い。温もりのある木質感が魅力的の人工木材デッキです。色あせが起こりにくく、膨張収縮の起こりにくいのが特徴です。

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