初心者でも作りやすいサンドイッチ工法 – フェンス取付などの拡張性にも優れる。

ウッドデッキの構造、工法にはいくつかの種類がありますが、一般的には「サンドイッチ工法」と「大引き工法」が多く使用されている構造・工法になります。ここでは、ウッドデッキのDIYにおいて最も一般的な工法であるサンドイッチ工法を紹介します。

詳しい作り方については、ウッドデッキの作り方ページをご覧下さい。

サンドイッチ工法写真01

サンドイッチ工法とは

サンドイッチ工法写真02

多くのDIYユーザーに、最も人気がある構造、工法が「サンドイッチ工法」です。では具体的にはどのような構造・工法なのでしょうか?。

通常ウッドデッキの基礎は、コンクリートブロックなどの基礎石の上に木製の束柱を乗せて作ります。その束柱を、二本の根太材でサンドイッチするように挟み込み、コーススレッドなどで固定する構造・工法が「サンドイッチ工法」といわれるです。
ウッドデッキのDIYでは、多くのDIYユーザーが「サンドイッチ工法」でウッドデッキを作られていますので、個人のホームページやブログなどに紹介されている、ウッドデッキ製作例でも「サンドイッチ工法」の使用例を多く見ることができます。

サンドイッチ工法のメリット

サンドイッチ工法写真03

ウッドデッキを作る際には、ウッドデッキを地面に対して水平に作る必要があります。この「水平に作る」という作業が、DIYユーザーにとっては結構難しい作業であったりします。特に全ての基礎石を完全に水平にすることは、それなりの技術と手間が必要です。

サンドイッチ工法の最大のメリットは、基礎石と束柱の施工時に、それほど厳密に水平を作る必要が無いことにつきます。サンドイッチ工法での水平を作る作業は、束柱に根太材を取り付ける際に行うことが出来るからです。

まずは、根太材の両端にくる部分の束柱に根太材を固定します。この時に水平器を、取り付ける根太材の上に置いて、水平を測りながら根太材をコーススレッドで固定するだけで、簡単に水平を作ることができます。残りの中央部分の束柱との固定は、水平を測る必要もなく、コーススレッドで固定するだけでOKです。

また、サンドイッチ工法のもう一つのメリットとして、オプションなどを設置する場合の拡張性が大きいことです。束柱(ショートポスト)の代わりに、長い柱(ロングポスト)を建てるだけで、ウッドデッキの上に作る、フェンスやパーゴラの柱となるので、ウッドデッキを簡単に拡張することが出来ます。

サンドイッチ工法のデメリット

サンドイッチ工法写真04

サンドイッチ工法のデメリットは、大引工法に比べて強度的に劣ることと、通気性が多少悪くなることです。

サンドイッチ工法では、床面(床板)にかかった垂直の荷重が、根太に伝わり、その荷重が、根太と束柱を固定しているコーススレッドに全てかかることになります。よって金属製のビス(コーススレッド)で、根太から上の全荷重を支えることになりますので、この部分がウッドデッキの強度的な弱点になることがあります。

ただし、金属製のビス(コーススレッド)の本数を増やしたり、床下の空間の高さ方向に余裕がある場合には、根太材の下に「根がらみ」を取り付け強度を増すことで、このデメリットを無くすことも可能です。

このように、サンドイッチ工法の床下は、多くの根太や根がらみが、必要になってきますので、大引き工法の床下に比べて、空気の通りが若干悪くなり、通気性が良くありません。ただし、通気性に関しては「若干のデメリット」の範囲なので、あまり神経質に気にする必要は無いと思います。

サンドイッチ工法の手順

1.基礎石、束柱の設置

コンクリートブロックやピンコロで基礎石を作ります。この時点で、基礎石はおおよその水平になっていればよく、完全に水平になっている必要はありません。基礎石が設置できたら、基礎石の上に束柱を垂直に置いて固定します。

2.根太材の貼り付け

束柱に根太材を取り付けます。まず最初に根太材の両端にくる部分の束柱に、水平を測りながら、束柱を両側から根太材でサンドイッチしていきます。次に、残りの中央部分の束柱と根太材を「なりゆき」で固定します。

3.根がらみ(大引き)を取り付ける

ウッドデッキの下にスペースがある場合は、根太の下で根太を支えるように、根がらみ(大引き)を取り付けます。スペースが無い場合や、構造に不安が無い場合は省略してもよいでしょう。

4.床板(デッキ材)の張り付け

根太材の上から、床下(デッキ材)を張っていきます。まずは、仮置して、デッキ材の収まりを確認してから、コーススレッドで固定していきます。

5.幕板を張って完成

全ての床下(デッキ材)が張り終わったらウッドデッキの完成です。ウッドデッキの床下が見えるのが嫌な場合は、ウッドデッキの外周に幕板を張ると良いでしょう

詳しい作り方については、ウッドデッキの作り方ページにて紹介しています。

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