サイプレスはオーストラリア産のハードウッド材で、加工性と耐久性を高い次元で両立している木材です。
日本のヒノキに似ており、日本人にとっては馴染みやすい優しい木肌をしています。ひのきに似た爽やかな香りも楽しめます。
サイプレス(豪州ヒノキ)とは
サイプレス(豪州ヒノキ)は主にオーストラリア産のヒノキ科カリトリス亜科に属する針葉樹で、ハードウッド材の仲間になります。日本のヒノキに似ていることで、日本ではサイプレスという呼び方以外にも「豪州ひのき」「オーストラリアひのき」とも呼ばれています。
サイプレス(豪州ヒノキ)は、成長が遅く、干ばつに耐える事が出来る樹種です。防蟻性が高く薬剤処理が必要ないので、環境にも健康にも優しいウッドデッキ材として注目をされています。
ハードウッド材の中では加工性・耐久性が高く、シロアリにも強いことで、厳しい条件下でも25年以上の耐久性があるといわれています。
日本のヒノキに似ており、日本人にとっては馴染みやすいハードウッド材で、なおかつ、価格は比較的手頃な部類に入り、コストパフォーマンスには優れた理想のウッドデッキ材です。
参考記事
耐久性に優れたハードウッド
サイプレス(豪州ヒノキ)の特徴
サイプレス(豪州ヒノキ)は成長が遅く、その為、密度が高く、堅くて強度が高いことが特徴です。同じヒノキ科ですが、日本の桧より強度・耐久性に優れています。
サイプレスは、世界一シロアリに強いと言われており、シロアリがとても多いオーストラリアでも木材の主流を占めており、古くから住宅用材として使用されてきました。現地では、100年以上も前に建てられた家やウッドデッキが現在でも使用されているそうです。
サイプレス(豪州ヒノキ)の長所
加工性と耐久性を高い次元で両立
サイプレス(豪州ヒノキ)は、非常に堅い木材で、高い強度を持っていながら、加工しやすいという特徴も兼ね備えています。電動工具があれば比較的簡単に加工できますし多少の反りや曲がりも簡単に矯正できます。「ハードウッド材でウッドデッキを作ってみたいけれど加工が難しそう」と悩んでおられた方にはオススメの木材です。
世界一の防蟻性
サイプレスは世界一シロアリにに強い木材でと言われています。薬剤を使わずに、防蟻対策が出来ることもあり、原産地のオーストラリアでは、古くから住宅に多く使用されてきました。サイプレスの高い防蟻性は、ウッドデッキ材としても理想的な木材と言えるでしょう。
メンテナンス不要
サイプレス(豪州ヒノキ)は、防腐性が非常に高く、薬剤処理の必要がありません。サイプレス本来持っている防腐性の力だけで、屋外での使用でも15年以上の耐久性があるといわれています。
癒しの香りと優しい木肌
サイプレスは香りが良く、ひのきに似た爽やかな香りは、アロマにも使われる程です。また、木肌の表面は手にやさしく、節のある見た目もあたたかみを感じる事ができます。
抜群のコストパフォーマンス
サイプレスの価格は、他のハードウッドに比べて比較的お手頃で、高性能を誇るハードウッド材と比べてもコストパフォーマンスに優れている木材です。
サイプレス(豪州ヒノキ)の短所
割れとひびが生じやすい
サイプレス材は、他のハードウッドと比べて、割れやひび、ささくれなど木材特有の欠点が生じやすい木材です。割れやひび、ささくれなどは、耐久性や強度に影響はありませんが、ケガをする可能性があるので注意が必要です。
ビス止めには下穴加工が必要
ビス(コーススレッド)止めの際には、「下穴加工」と「皿取り加工」を施しておく必要があります。ビス(コーススレッド)の頭部分が飛び出していると、ケガをする恐れがあるので、ビス(コーススレッド)の頭部分が入るくらいの「皿取り加工」を施してから、ビス(コーススレッド)止めをする必要があります。
サイプレス(豪州ヒノキ)の経年変化
サイプレスの経年変化での色の変化は、他の木材と同様に、時間が経つとシルバーグレーへと変わっていきます。
ウッドデッキの施工当初は細かいひび割れが発生しますが、耐久性や強度には問題はありません。経年変化によって、強度が落ちにくいのがサイプレス材の特徴です。 また、時間が経つにつれ、ひび割れの発生は落ち着きます。
サイプレス(豪州ヒノキ)のメンテナンス
サイプレス(豪州ヒノキ)は、高い防蟻性、耐腐性、耐久性をもっているので、基本的に無塗装・ノーメンテナンスで長期間ウッドデッキを使用することができます。
表面に細かいひび割れが生じたり、経年変化で色の退色が起こりますが、木材保護塗料を使用することで、ひび割れの発生を抑えたり、色の退色を防ぐことができます。
木材の表面に細かいひび割れが生じ、経年変化による色の退色(シルバーグレーに変色)がおこります。木材保護塗料を塗布することで、ひび割れを多少軽減することと、色の退色を防ぐ効果があります。