コーススレッドの選び方 – ネジの一種で粗目造作ビスとも呼ばれます。

コーススレッドはDIYや木工で最もよく使われるいわゆるネジの一種で、粗目造作ビスと呼ぶこともあります。昔は、釘で木材を固定するなどしていた木材なども、今ではコーススレッドを使って固定することが多くなってきました。プロの方も釘ではなくコーススレッドを使うことが多いようです。ウッドデッキ製作でも、木材の固定にはこのコーススレッドを使用することがほとんどです。

コーススレッドとは

コーススレッド写真1

コーススレッドの先端はドリルの刃の様になっており、先端で木を削りながらねじ込んでいきますので、釘などに比べて木材が割れにくく、仕上がりが綺麗になります。

また、他のネジと比べて、ネジのピッチが粗く、芯もも細いことから、釘とネジの中間の特性を持っており、釘に比べると5倍の保持力を持たせることが出来、固定部分の”浮き”や”板鳴り”を押さえることができます。

コーススレッドは、DIYショップやホームセンターなどで通常数百本入の箱で販売されています。ウッドデッキ製作以外にも使えますので、多めに買ってストックしておくのも良いでしょう。

コーススレッドの材質と長さ

コーススレッド写真2

コーススレッドの材質は、大きく分けて、「ステンレス」「ユニクロメッキ」「クロメート」に分かれますが、屋外で使用することになるウッドデッキには、必ず錆びにくいステンレス製のコーススレッドを使ってください。

ステンレス製のコーススレッド以外を使用すると、コーススレッドがすぐに錆びてしまい、コーススレッドの周囲の木が錆のような色に変色してしまったり、木材の保持力が落ちてしまい、結果ウッドデッキの耐久性が落ちてしまったりします。最悪の場合、錆びることで、折れてしまう事もあります。

コーススレッドは様々な長さのものが販売されてますが、使用する長さの目安は、一般的に固定する木材の厚みの2倍あれば良いとされています。例えばツーバイ材を固定する場合、厚みは38mmなので、その約倍の長さの75mmのコーススレッドを使えば良いわけです。

尚、コーススレッドをねじ込むにはかなりの力が必要であり、手作業では不可能なので、インパクトドライバーか電動ドライバーが必要になってきます。

硬質木材専用ビス(コーススレッド)

コーススレッド写真3

前途のように、ウッドデッキのDIYにはステンレス製のコーススレッドを使うことになるわけですが、ウリンやサイプレスなどのハードウッド材を使用する場合は、硬質木材専用ビスというコーススレッドが販売されていますので、それを使うことオススメします。

ハードウッド材はものすごく堅いので、通常のコーススレッドでは打ち込むときに強い力がかかり、コーススレッドがねじ切れる(折れる)ことがあります。

これに対応したのが、硬質木材専用ビスというもので、先端の形状が特殊な形状になっており、材質はステンレス製(SUS410)、一般的なコーススレッドよりも「錆びにくい加工(特殊メッキ)」がしてあります。

硬質木材専用ビスは、先端の形状が木材を削りながら入っていくので、ねじ切れ(折れる)が起きにくく、スムーズにビス止めが出来るようになります。ハードウッドでの作成を考えている場合は「硬質木材専用ビス」を使うようにしましょう。

皿取り加工

コーススレッド写真4

コーススレッド(木ネジ)は、頭部分が曲線を描いており、そのまま木材に打ち込んでも、頭が木材に入りきりません。

特にハードウッド材(ウリンなど)の場合は、石のような硬さなので、強引にビスを打ち込むと、頭部分がねじ切れてしまいます。割れが生じる恐れがあります。

この為、予め穴を開ける際にコーススレッド(木ネジ)の頭部分が入るように皿取り加工を施す必要があります。

皿取り加工を行わないと 、コーススレッドの頭部分が飛び出したように仕上がってしまいます。コーススレッドの頭部分が飛び出したままだと、ウッドデッキで脚をケガしたりるるので、素足で歩けなくなってしまいます。

このように、ハードウッド材のウッドデッキ製作では、避けては通れない「皿取り加工ですが」、この皿取り加工を行う専用工具である「皿取錐」という商品が販売されており、皿取り加工と下穴加工を同時に行えるのでとても便利で作業効率も上がります。

また。ハードウッド材のみならず、ウエスタンレッドシダーやSPFなどのソフトウッド材でも「皿取錐」を使ってDIYする事ができます。

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