束柱と外枠の設置 – 外枠工法、サンドイッチ工法、大引き工法から選ぶ。

ウッドデッキの工法(構造)は、大きく分けて下記3種類の工法があります。

1.外枠工法(先に外枠を設置する工法)
2.サンドイッチ工法(束柱を根太でサンドイッチする工法)
2.大引き工法(束柱の上に大引き材を乗せる工法)

ここでは、先に外枠を設置する外枠工法による、ウッドデッキの作り方を紹介しています。外枠工法は先に外枠を作るので、全体の水平が取りやすい工法です。比較的小規模のウッドデッキに向いている構造ですが、面積が広いウッドデッキ製作には向いていません。

束柱の設置

最初に、四角の束柱を基礎石に固定します。基礎石についている羽子板という金具に、インパクトドライバーとコーススレッドを使ってで束柱を固定します。束柱は完全に垂直に立つように水平器を使って取り付けます。

高さ方向の調整は、この後の外枠の取り付け時に行いますので、束柱の高さは完全に揃っていなくても大丈夫ですが、束柱が垂直になっていることだけは何度も確認してください。

基準なる家側の外枠を取り付ける

まずは、基準となる家側の外枠を取り付けます。

Aの束柱に外枠の高さを合わせて仮止めし、次に水平器を使用して、外枠が水平になるようにBの束柱に固定します。

外枠の高さは、床板の厚みも考慮しながら、掃き出し窓などの高さに合うように調整してください。また、この時の外枠の高さは、束柱の高さより5〜10mm高い位置に取り付けます。これは、外枠と束柱の上面が揃っていると、床板を張ることが出来ない場合があるからです。また、こうすることで束柱上面の通気性も良くなります。

家側の外枠を取り付ける際には、家側からコーススレッドを打ち込むことが出来ないので、束柱側からコーススレッドの斜め打ちで固定するか、金具を使って固定するなどの工夫が必要です。

斜め打ちに自信が無い方や、金具を使いたく無い方は、先に外枠と束柱を固定してから基礎位置に固定する方法もあります。

残りの外枠を取り付ける

上記と同じ要領で、家側以外の3辺の外枠を取り付けていきます。まずは、外枠を仮止めしてから、水平になっているかと、四隅が直角になっているか確認します。水平と直角の確認ができれば、仮止めしていた外枠を4本以上の木ネジで束柱にしっかりと取り付けます。

ここでのポイントは、外枠が水平になっていることと四隅のコーナーが直角になっていることです。特に四隅のコーナーが直角になっていないと、ウッドデッキが正確な長方形になりませんので注意が必要です。直角の測り方は、三平方の定理を使って計算してもよいですし、計算が面倒な方はコンパネなどの角を目安に合わせる方法もあります。

ここでの作業が完璧に出来ていれば、残りの束柱と根太の取り付けはスムーズに行うことが出来ますので、面倒でも何度も微調整を繰り返し、「水平」「直角」になるように外枠を取り付けてください。