内側の束柱と根太・大引の設置 – 残りの束柱と根太の取付けを行います。

4隅の束柱と外枠の取り付けが終わったら、中央部分の残りの束柱の設置と、根太、根がらみを取り付ける作業に進みます。ここまでの作業で、外枠が水平、四隅のコーナーが直角になっているので、残りの束柱と根太の取り付けはスムーズに行うことが出来ます。

先に中央の束柱を立てる手順もありますが、ここでは、先に根太を取り付けてから、中央の束柱を立てる方法を紹介しています。この順番の方が、束柱の縦方向の並びを簡単に真っ直ぐに揃えることができます。

根太を取り付ける

根太・大引写真1

既に取り付けた大枠の高さに合わせて、根太を大枠の外側からコーススレッドで固定します。この時、根太が水平になっていることを念のため確認しておきます。大枠の上に適当な木材を乗せて作業を行うと、簡単に高さを揃えることができます。

大枠の外側からコーススレッドの頭が見えるのを避けたい方は、大枠の内側からコーススレッドを使って「斜め打ち」で固定します。「斜め打ち」に自信が無い方は、シンプソン金具を使うと簡単に取り付けることができます。

根太は、束柱をサンドイッチするようにして、2本ずつ取り付けていきます。強度的には、束柱の片方だけに根太を取り付ける方法でも大丈夫ですが、2本でサンドイッチする方が強度的に余裕を持たせることができます。

強度はいくらあっても問題ないので、根太は余り省略しない方が良いと思います。強度が足りないとゆるんだコーススレッドの隙間から、雨水が染みこみウッドデッキの腐りの原因となるので注意が必要です。

中央の束柱を立てる

根太・大引写真2

根太を張り終えたら、根太の隙間に中央部分の束柱を設置していきます。縦方向は簡単に揃いますので、横方向の並びが真っ直ぐになるように慎重に作業してください。

中央の束柱を全て立て終わったら。束柱と根太をコーススレッドで固定します。この部分は、ウッドデッキの完成後は見えない部分になりますので、根太にコーススレッドを垂直に打つ方法で固定することができます。

根がらみ(大引き)を取り付ける

ウッドデッキの下にスペースがある場合は、補強の為に「根がらみ」を取り付けておきます。根がらみは、根太を支える補助的な構造材なので水平にする必要はありません。

サンドイッチ工法の場合は、根がらみのことを大引きと呼ぶこともありますが、正確には、根太を支えるのが大引きで、構造強度を上げるのが根がらみと呼びます。

根がらみは、根太の下から押し当てるようにして固定します。この時、車のジャッキを使って根がらみ材を持ち上げるようにしてから固定すると、確実に根太を支える根がらみができます。

根がらみは、先に根太を固定してから取り付けていきます。ツーバイフォー材は、幅や厚みに誤差があるため、「根がらみ」「根太」の順で取り付けてしまうと、太の上面の高さが揃わない可能性があります。必ず先に根太を取り付けてから、下から押し当てるように根がらみを取り付けてください。

木材の反りの修正

ツーバイフォー材を購入すると「反り」がある材が混ざっていることがあります。余りにも大きな反りのツーバイフォー材は使用しない方がいいのですが、多少の反りの場合は、反りを直しながら使用することができます。

ツーバイフォー材が上向きに沿っている場合は、体重を乗せながらコーススレッドで固定することで、反りの無い状態で固定することができます。反対に、ツーバイフォー材が下向きに沿っている場合は、自動車用のジャッキで材を持ち上げながらコーススレッドで固定することで、簡単に反りの無い状態で固定することができます。

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