2×4材(ツーバイフォー材)とは、木材の樹種を表す言葉ではなく木材の寸法の規格のことを表す言葉です。このページでは2×4材(ツーバイフォー材)について紹介しています。
2×4材(ツーバイフォー材)とは
ウッドデッキのDIYなどで使用される木材の規格には、いくつか種類かありますが、ホームセンターなどでよく見かける2×4材(ツーバイフォー材)という規格が、ウッドデッキをDIY製作する時によく使われています。1×6(ワンバイシックス)や2×6(ツーバイシックス)なども含めて、2×材(ツーバイ材)と呼ばれることもあります。
2×4材は本来、2×4工法の住宅に使用される構造材の規格ですが、住宅用の建材としてだけでなく、木工やウッドデッキ材として使用されることも多い規格です。「1×6」「2×4」「2×6」「4×4」などインチ単位で規格が定められています。
2×4材(ツーバイフォー材)の特徴
2×4材(ツーバイフォー材)は、2×4工法発祥の地である北米大陸において一般的な木材規格なのですが、日本やヨーロッパでもよく知られている規格です。
2×4材は、ほとんどのDIYショップやホームセンター等で扱っているので入手も簡単で、しかも、規格化され大量生産されているので、価格も安く手軽に購入することができます。
また、2×4材(ツーバイフォー材)の規格に対応した、シンプソン金具やコースレッドなども、多くの種類が販売されているので、とても便利です。しかも、材の表面が綺麗に研磨されていることに加え、面取りもされているので、DIY初心者にも扱いやすい規格となっています。
2×4材(ツーバイフォー材)の規格とサイズ
2×4材(ツーバイフォー材)は、cmやmmでの単位ではなく、インチとフィートの単位で規格されています。この2×4材(ツーバイフォー材)のサイズを知ることで、DIYの設計が簡単にできます。
基本の厚みは2インチで、幅が4・6・8・10・12インチと。に幅が2インチ刻みで大きくなりますが、実際のの寸法はこれより少し小さめになっています。これは何故かというと、木材を伐採した直後は、大量の水分を含んでいるため、建材やウッドデッキ材としてなどで使うときは、乾燥させる必要があり乾燥による「縮み」も考慮したサイズになっているからです。
このように、2×4材(ツーバイフォー材)には乾燥ずみに「乾燥材」と「未乾燥材」があり、水分が19%以下の木材を、乾燥材(KD材)と呼ばれています。
2×4材(ツーバイフォー材)を乾燥させずに使った場合は、乾燥が進み少しずつ縮んでくる為、寸法に狂いが出始めます。このため、DIYショップやホームセンターで販売されている、ウッドデッキ材用の2×4材(ツーバイフォー材)は、人工的に乾燥してある乾燥材(KD材)の場合がほとんどです。
未乾燥材は、Green材と呼びますが、一般に出回ることはほとんどありません。
2×4材(ツーバイフォー材)の規格寸法表
2×4材(ツーバイフォー材)の規格は、厚みが2インチで、幅が4・6・8イ・1・12インチが基本となっています。1インチは2.54cmで、2×4材では5.08cm×10.16cmの計算になりますが、実際の規格寸法は約3.8cm×8.9になります。
2×4材(ツーバイフォー材)の長さ規格
規格名称/(読み方) | 断面 高さ×幅(mm) |
---|---|
2×2 (ツーバイツー) | 38mmx38mm |
2×3 (ツーバイスリー | 38mmx63mm |
2×4 (ツーバイフォー) | 38mmx89mm |
2×6 (ツーバイシックス) | 38mmx140mm |
2×8 (ツーバイエイト) | 38mmx184mm |
2×10(ツーバイテン) | 38mmx235mm |
1×4 (ワンバイフォー) | 19mmx89mm |
1×6 (ワンバイシックス) | 19mmx140mm |
1×8 (ワンバイエイト) | 19mmx184mm |
1×10(ワンバイテン) | 19mmx235mm |
2×4材(ツーバイフォー材)の長さ規格
規格名称/(読み方) | 長さ(mm) |
---|---|
1フィート | 約304.8mm |
3フィート | 約914.4mm |
6フィート | 約1828.8mm |
10フィート | 約3048mm |
12フィート | 約3657.6mm |
2×4材(ツーバイフォー材)の樹種
2×4材(ツーバイフォー材)は、SPF材と混同されがちですが、実際は、ツーバイフォー(2×4)の規格で製材された木材であれば、全て2×4材(ツーバイフォー材)になります。ホームセンターでよく見かけるような、一般的な2×4材(ツーバイフォー材)の樹種を紹介します。
DIY初心者におすすめのSPF材
SPF材とは原産地が北米の、常緑針葉樹の木材です。柔らかくて加工しやすい、軽い、面取り(仕上げ)が綺麗など、DIY初心者にも扱いやすい木材です。
ただし、SPF材は他の木材に比べて耐水性に弱く、屋外のウッドデッキでの使用はあまりオススメできません。ただし、価格が安価なので、初期費用を抑えてウッドデッキを作りたい方は、良いかもしれません。その場合も。ウッドデッキの寿命が短いことを理解した上で、適切な防腐処理をしてからウッドデッキに使用するようにしましょう。
日本のホームセンターなどで販売されている2×4材(ツーバイフォー材)は、ほとんどがこのSPF材なので、2×4材(ツーバイフォー材)は、SPF材と混同しがちなので注意しましょう。
ウッドデッキなど、屋外で使用する場合はウエスタンレッドシダー(米スギ)
ウエスタンレッドシダー(WRC)は、カナダ産の針葉樹の木で、(米スギ・米杉)とも呼ばれます。2×4材(ツーバイフォー材)の中でも、SPF材に次ぐメジャーな樹種で、ホームセンターでも多く販売されています。
2×4材(ツーバイフォー材)の最大の特徴は、防虫防腐効果があることです。木材自体に防虫防腐効果があり、施工後の防虫防腐塗装も最小限で済みます。ソフトウッドの中で最も耐久性が高く、反りや曲がりが少ないとういう特徴を持っていますので、ウッドデッキなど屋外のDIYで使用する場合に適している木材です。
ウエスタンレッドシダー(WRC)の木肌は、SPF材に比べて赤っぽい色をしています。木材の部分によって、赤っぽい部分と黄褐色の部分があり、色が均一でないことがあります。
節が小さく目立たない、仕上がりが綺麗なホワイトウッド
ホワイトウッドは、その名の通り木肌(表面)が白っぽいのが特徴で、北欧・スウェーデン産の木材です。最近になってホームセンターなどでも見かけるようになりました。
SPF材と同じく、柔らかくて加工しやすい、軽いなどの特徴がありますが、耐水性に弱く、屋外のウッドデッキでの使用はあまりオススメできません。
ホワイトウッドは、木が若いうちに伐採するのでS節が小さく目立たなく、仕上がりが綺麗になりますので、屋内で使用する木工などに使用する方がよいでしょう。
2×4材(ツーバイフォー材)の選び方
DIYショップや、ホームセンターなどで販売されている2×4材(ツーバイフォー材)は、品質もまちまちなので、購入時に良く選んでから買う必要があります。購入時の確認ポイントをまとめてみましたので、購入時に確認しましょう。
●曲がり、反りがない真っ直ぐな木材を選ぶ。
●節抜けを防ぐために、大きな節や傷があるものは避ける。
●ヤニが出ていない木材を選ぶ。
●細かい加工をする場合は、年輪が細かい木材を選ぶ
●施工後の変形(収縮)を少しでも抑えるために、乾燥している木材を選ぶ。