ウッドデッキの塗料の種類比較 – たくさんの種類がある木材保護塗料。

ウッドデッキなどの屋外で使用される木製品は、夏には雨や風・強い日差しにさらされ、冬は積雪などの影響によって、数年で塗料が剥がれてしまい、ウッドデッキの色がシルバーグレーに変化してしまいます。

ウッドデッキに塗装が必要な理由

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ウッドデッキの塗装が剝げたまま放置しておくと、ウッドデッキが腐ってしまう原因になるので対策が必要になってきます。特にウエスタンレッドシダーやSPF材といったソフトウッド材は、必ず保護塗装が必要です。

ただし、ウッドデッキ材の中でも、ウリン・イペ・サイプレス材などのハードウッド材は、耐水性・耐久性が高く、防腐性・防虫性に優れているので保護塗装は必要ありません。

ウッドデッキの床面は塗装の落ちるスピードが速く、雨の影響も直接受けやすいので、腐りやすい傾向があります。少しでも長持ちさせるためにも年に一度を目安に、定期的なメンテナンス塗装を行いましょう。

浸透タイプと半造膜タイプ

ウッドデッキの塗料には沢山の種類があります。まず、木材に浸み込んで着色しウッドデッキを保護する「浸透タイプ」と木材の上に塗膜を作ってウッドデッキを保護する「半造膜タイプ」の2つのタイプの分け方があります。ウッドデッキに使用する塗料としては、前者の「浸透タイプ」が多く使われています。

浸透タイプ

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ステイン系塗料とも呼ばれることもある浸透タイプの塗料は、木材に浸透して内部から防虫・防カビ・防腐効果を発揮し、ウッドデッキを腐るのを防ぎます。塗膜タイプは木目が隠れてしまいウッドデッキらしさが無くなってしまいますが浸透タイプは木に染みこむので、木目も隠れずにウッドデッキらしさを楽しむことが出来ます。
そのような理由から、ほとんどのDIYユーザーは「浸透タイプ」を使うことが多いようです。しかし、浸透タイプの塗装は、1年〜3年をめどに定期的なメンテナンス塗装が必要になってきます。

半造膜タイプ

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半造膜タイプの塗料は、いわゆるペンキと呼ばれる塗料で、木材の表面に塗膜を作り、塗膜で水を弾いて、ウッドデッキに水が染みこまないようにして木材を保護します。
しかし塗膜タイプの塗料は、日光が直接当たる場所では1年もすれば塗膜が剥がれたり、ひび割れたりしてきます。塗膜を作るタイプの塗料は、塗膜が剥がた部分や、ひび割れた部分から水が染みこんでしまいます。染みこんだ水分は、塗膜があるために乾きにくく、これが木材を腐らす原因になってしまいます。
また半造膜タイプの塗料は、木目を隠してしまうために、ウッドデッキの塗料としてはあまり使われることはありません。

油性塗料と水性塗料

ウッドデッキの塗装によく使われる浸透タイプの塗料にも、水性タイプと油性タイプの二種類に分けられます。浸透性の高さと耐久性の高さから、「油性」が使われることが多いようです。

油性塗料

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油性塗料は水性塗料よりも高価が長持すると言われています。また、乾燥が早い・塗膜が薄い・水性塗料よりも臭いが強いといった特徴があります。
油性塗料で代表的な塗料は「キシラデコール」や「オスモカラー」などがあります。
ただし油性塗料は、塗料を薄める場合や、ハケを洗う時に専用の薄め液が必要になってきますので、水性塗料にくらべて使いやすさでは劣ります。

水性塗料

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水性塗料は、浸透性や耐久性は油性塗料に比べてやや劣りますが速乾性があり作業性に優れています。
しかし、塗料を薄める時や、ハケを洗う時に水が使用できるので、手軽に塗料が使えるのがメリットです。また、臭いもすくないので、小さいお子様がおられる方や、DIY初心者の方にはおすすめのします。
最近では性能の良い水性塗料も販売されていますので、油性塗料にこだわる必要もなくなってきました。

木材保護着色塗料と自然系塗料

ウッドデッキの塗料の分類は、ほかにも、「木材保護着色塗料」と「自然系塗料」という分け方もあります。

木材保護着色塗料

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木材保護着色塗料とは、木材腐朽菌の発育・腐朽を防ぐ防腐剤、かび類の発育・変色を防ぐ防かび剤、などの木材保存剤や撥水剤が配合されている塗料で、塗装後は木の木目が見える塗料のことです。

自然系塗料

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自然系塗料は、天然油脂や樹脂を主原料としており、人体へ与えるリスクが低いという特徴を持ってます。
自然系塗料は、大気中の酸素を取り込み、酸化重合反応によって乾燥します。合成樹脂や有機溶剤、有機顔料、塗料添加剤などの化学物質をほとんど含まない安全な塗料です。

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