作業スペースの確保と、資材、工具の準備が出来たら、いよいよ、ウッドデッキ材のカット(切断)作業に入ります。
購入したばかりのウッドデッキ材は、切口(小口)が欠けていたり、汚れていたりしますので、線を引く前に少し端の部分をカットしてから、図面のサイズを元に、ウッドデッキ材に、コンベックス(メジャー)と差し金を使い、正確に罫線を引いていきます。罫線を引くときは、あとで消せるように、鉛筆で線を引いておくようにしましょう。
電動丸ノコを使用して切断
ウッドデッキ材は、ノコギリ(手ノコ)でもカット出来ないわけでは無いのですが、一般的には電動丸ノコを使用して切断していきます。
切断が苦手な方や、自信が無い方はホームセンターのカットサービスを利用してもよいでしょう。また、最近ではインターネットで購入出来るショップでもカットをして発送してくれるショップもありますので、それらを利用してみるのも一つの方法でしょう。
ウッドデッキ材のカットは、作業に合わせて順にカットしても良いのですが、一度に全てカットしてしまう方が効率が良いと思います。
丸のこは非常に危険な工具なので、小さなお子様がいる場合は使用時に近くに子供がいないかを十分に確認してから作業しましょう。また、未使用時に電源を切るなどの注意が必要です。
直線のカット
1.ウッドデッキ材に墨付けをする
ウッドデッキ材を直線にカットする場合は、電動丸のこを使用します。
ウッドデッキ材の小口は、切口(小口)が欠けていたり、汚れていたりしますので、罫線を引く前に少し端の部分をカットしてから、メジャーや差し金を使って罫線を引いておきます。罫線は後で消せるように鉛筆で行います。
束柱などの太い木材の場合は、別方向からも刃を入れることになりますので、4面に罫線を引いておくことが必要になります。
2.丸ノコでウッドデッキ材をカットする
次に、電動丸のこを角度定規にあてがい、罫線に合わせてカットとします。この時必ず、電動丸のこの刃がウッドデッキ材に当たっている状態で、罫線との位置関係を合わせておきます。
カットするときは、一度ウッドデッキ材から刃を離し、刃を回転させてから、ウッドデッキ材にあてがいます。ウッドデッキ材に刃をあてがった状態で、刃を回転させるとウッドデッキ材が割れてしまうので注意が必要です。
束柱などの太いウッドデッキ材においては、一度のカットでは切断しきれないので、別方向からもら刃を入れてカットします。
変形部分のカット
床板のポストに当たる部分では、直線だけではなく、コの字方や、L字方のカットが必要になる場合もあります。変形部分のカットは、丸のこではなく、手ノコを使ってカットします。
ウエスタンレッドシダーや SPF材などのソフトウッド材は、ジグソーを使ってカットすることも可能ですが、ウリンなどのハードウッド材ではジグソーの刃が折れてしまう可能性があり危険なので、ジクソーは使用しない方がよいでしょう。
正確な寸法にカットするコツ
ウッドデッキ材を正確な寸法にカットするには、いくつかのコツがあります。
まずは、罫線に合わせて、丸のこでカットする時、罫線の右側に合わせてカットするか、左側で合わせてカットするかを、全てのカット作業で統一します。これは丸のこの刃にも厚みがあるためで、左右を曖昧なままカット作業をしていくと、数ミリのズレが生じる場合があります。
丸のこは必ず角度定規を直角にセットして、丸のこの刃を角度定規にあてがって使用すれば正確にカットできます。
予算に余裕がある場合は、卓上丸のこを購入してみるのもよいかもしれません。いわゆる「押し切り」を言われる、レバーを上から押さえるだけで、ウッドデッキ材を簡単に綺麗に、しかもスピーディーに切断することができます。
安全に作業するために必要なこと
切断時にウッドデッキ材がキックバックして動かないように、作業台にウッドデッキ材を固定してからカットしましょう。またウッドデッキ材がたわんでいると、カット時に丸のこの刃に不自然に力が加わり、キックバックが起こりやすいので、注意が必要です。特にハードウッド材においては、キックバックが起こりやすいので注意してください。
小さなお子様がいる方は、更に注意が必要です。丸のこの使用時には子供が近くにいないかを確認し、使用後は、電源を切る、コンセントを抜くなどの注意を忘れずに行ってください。