現場のチェックと採寸 – 実際に設置する場所を慎重に決めましょう。

自分が作りたいウッドデッキのイメージが決まったら、次にウッドデッキを実際に設置する場所のチェックと採寸を行います。

ウッドデッキを設置する場所は、使い勝手、朝・昼・夜の日当たり、風通しなどをチェックしておきます。当たり前ですが、ウッドデッキは一度設置すると動かす事が出来ないので、設置する場所は慎重に決めておきましょう。

ウッドデッキを作る場所を、家の外側からもチェック

また、忘れがちなのは外からの視線です。ウッドデッキが隣家や道から丸見えだとリラックスはできません。居心地の悪いウッドデッキ利用機会も減ってしまい、結果、無駄なDIYになってしまいます。設置したあとで後悔しないように、ウッドデッキを作る場所を、家の外側からもチェックしておきましょう。

現場のチェックと採寸はウッドデッキのDIYにおいてかなり重要な作業です。ウッドデッキの仕上がりや使い勝手を左右することはもちろん、庭全体のメンテナンスのしやすさにも影響してきます。ウッドデッキ作りを成功させるために、現場チェックと採寸は、念入りに行っておきましょう。

ウッドデッキのDIYキットを購入する場合にもこの現場のチェックと採寸は必ず行います。ウッドデッキのDIYキットは様々なサイズバリエーションが発売されているので、ウッドデッキを設置する場所のサイズを考慮して、必要なサイズのウッドデッキのDIYキットを購入するようにしましょう。

まず地面(地盤)を調べましょう

ウッドデッキを設置する場所の地面(地盤)を確認します。

まずは、地面が平らになっているかを確認します。地面が平らになっていない場合は、土をならし水平に近くしておくことが必要になってきます。(この時完全に水平ではなく、建物の外側に向かってやや勾配を付けることで、ウッドデッキの下に雨水が流れす、家の外側に流れるようになります。これを水勾配とい、 1mで1cmほどを目安に勾配を付けます。)

次に、地面が荒れていないか、植木や雑草が生えていないかをチェックします。植木や木が生えている場合は、雑草を抜き、伐採をしておきましょう。

地面の固さによっても、必要な資材や施工の方法が異なってきますので、確認しておく必要があります。地面が柔らかい場合は束石の下に砕石を敷いて突き固めておく必要があります。反対に、地面が固い場合やコンクリートの場合には、そのまま束石を置いても問題ありません。

意外と重要なのは雑草対策です。ウッドデッキを作ってしまうと、ウッドデッキの床下は雑草駆除ができません。地面が土の場合は、防草シートなどを敷いておき雑草対策をしておくことも有効になります。

水栓や排水升のチェック

ウッドデッキの下になる部分に、排水升、雨水升、水栓、エアコンの室外機、プロパンガスのボンベ、屋外給湯器などの位置関係を確認をしておきます。

ウッドデッキの下に排水升、雨水升、などがある場合は、升の掃除をするときにウッドデッキの下に潜ってメンテナンスをしないといけません。この場合、ウッドデッキの下に作業できるスペースを作っておかなければなりません。メンテナンス用に床板を切り抜いてハッチ状(扉)にしておくこともアイデアの一つです。

エアコンの室外機がある場合は、夏場、熱風がウッドデッキに吹き付けることも考えられるので、室外機を移動するか方向を変えるかなどの対策が必要です。

屋外給湯器などに隣接する場合は、メンテナンスハッチ(修理用の扉)を防がないようにウッドデッキを設置する必要があります、

特に、ウッドデッキの基礎の下に排水升や雨水升がくる場合は、設計の段階で基礎の位置をずらしておく必要がありますので、必ず確認しておいて下さい。

現場の採寸

現場の採寸は、最重要ポイントです。建物側の床の高さや、水切り線の高さ、掃き出し窓(開口部)の位置やサイズを採寸します。地面に段差がある場合も、段差の高さを採寸しておきます。

基本的に、ここで採寸したサイズを元にウッドデッキを設計、必要な部材を揃えて行きますので、ここでいいかげんな採寸をしておくと、施工後にうまく位置が合わなかったりします。ウッドデッキをきっちりと作り上げるために位置やサイズを正確に測っておきましょう。