ハードウッド材 – 高い耐久性とメンテナンスの手間が少ない広葉樹の木材。

ハードウッド(熱帯広葉樹)とは、ハードウッド(熱帯広葉樹)とは、主に赤道付近に分布する広葉樹から作られた木材でウリン、イペ、セランガンバツ、クマル、イタウバ、マニルカラなどが代表的な樹種です。これらの木は、とても硬く重い広葉樹で「生涯腐らない木」と呼ばれています。

ハードウッド(熱帯広葉樹)とは

ハードウッド写真1

ハードウッド(熱帯広葉樹)とは、ハードウッド(熱帯広葉樹)とは、主に赤道付近に分布する広葉樹から作られた木材でウリン、イペ、セランガンバツ、クマル、イタウバ、マニルカラなどが代表的な樹種です。

これら広葉樹から作られた木材を総称してハードウッド(高耐久性木材)と呼び、緻密でとても硬く重い特徴を持ち、高い耐久性を発揮することで、無塗装で20年は腐らないといわれているメンテナンスフリーの木材です。

日本でも「堅木」というカテゴリーで、ブナ、ナラやケヤキなどの木がありますが、赤道直下の南米産やインドネシア産などのハードウッド(熱帯広葉樹)はそれ以上の耐久性をもっています。

日本でウッドデッキが普及しはじめた当初は、ツーバイフォー住宅で多く使用されている、SPF材やウェスタンレッドシダー(米杉)などのソフトウッド系でウッドデッキのDIY製作をするのが主流でしたが、最近では、ハードウッド系でのウッドデッキDIY製作をされる方が増えています。

耐久性やメンテナンスコストを考えてDIYされる方が多くなったのはもちろん、ホームセンターなどではなかなか販売されていないハードウッドが、インターネットの普及で専門店から手軽に購入出来るようになってきたのも理由のひとつです。

ハードウッド材の特徴

ハードウッド写真2

ハードウッド材は、その高い耐久性と、メンテナンスの手間が少なくて済むことから、公共の施設や、ショッピングモールなど、屋外でしかも不特定多数の利用者に使用される場所でも、耐えることの出来る強度も備えており、多くの人が集まるような場所で使われています。

SPFやレッドシダー、などのソフトウッド系の木材では、防腐剤を注入して使用したり、防腐効果のある塗料を定期的に塗るというメンテナンスが必要ですが、ハードウッドにはそのメンテナンスが必要なく、無塗装でさらに防腐薬剤も使わずに、長い年月、腐らずに長持ちする事が出来ます。結果、施設の維持費も安く済ますことができます。

天然木の暖かさを感じられ、しかも長持ちするハードウッドは、ご家庭でのDIYにおいても、エクステリアには最適の木材ではないでしょうか。

ハードウッド材の色目や経年変化

ソフトウッド系のウッドデッキ材も、ハードウッド系のウッドデッキ材も、初めは褐色の色をしていますが、雨や日光が直接あたるような場所で使用すると、経年劣化と紫外線の影響で、表面は次第にグレーになってきます。

色が銀白色になっても強度には特に影響ありませんので、ハードウッド系のウッドデッキは着色をせずにそのまま使われてることが多のですが、もちろん着色することも可能です。

施工後の木材収縮による干割れや、反り、節抜けなどは、ソフトウッド系の木材に比べてハードウッド系の木材の方が、比較的少ない性質を持っています。(もちろん樹種によって若干の違いはありますが)

ハードウッド材のメンテナンス

ハードウッド系のウッドデッキ材は、耐久性が高いため、よほどの悪条件(湿気が多いなど)でなければ。定期的なメンテナンスは必要ありません。

木材表面のキズや破損についても、硬質なハードウッド系の方が、ソフトウッド系よりも優れており。厳しい条件でも使用することができます。

色がグレーになるのが嫌な場合は、オイルステインステインを塗ることで、新品のように色が復活します。オイルステインステインは、浸透性がよく、木材の通気性を損なわない「屋外用オイルステン系」の塗料を使用してください。もちろん好の色で着色することもできます。

このように、ハードウッド系の木材は、基本的にメンテナンスをせずに20年以上は腐らずに使用することができますが、定期的なメンテナンスにを行うことで、さらに寿命を伸ばすことも可能です。

ハードウッドのウッドデッキの作り方

ハードウッドでのウッドデッキ製作は、一般的に上級者向けだと言われています。

ハードウッドはその名の通りとにかく堅い木材なので、一般的な木材の感覚で施工や加工などをすると、確かに難しく感じます。

まず、ハードウッドは、錐で下穴を空けないとビス打ちが出来ません。さらに通常のコーススレッドでは下穴を空けていてもネジ切れてしまうため、ハードウッド専用のコーススレッドを使う必要があります。またハードウッドは、木材の密度があるので、太いクギを打つと割れてしまうこともあります。

しかしながら、このようなハードウッド系の木材の特徴はこ級者でも初心者でも同じ条件であり、上級者だから施工は容易、初心者だから施工は難しいというわけではないのです。木材が堅くても、初心者は電動工具を使ってゆっくり切れば良く、要するに丁寧にそして確実に作業をすることが大事なのです。

このように、ハードウッド系のウッドデッキ作りは、大変に硬いため、加工や施工に手間がかかりますが、コツさえ掴んでしまえば、DIYの初心者でも十分施工可能だと思います。

ウッドデッキの作り方 »

ハードウッド材の価格とメンテナンス費用

ハードウッド材は品質(性能)が良くても価格が高くて、なかなか手が出ないと思われていることが多いのですが、確かにソフトウッド材と比較してハードウッド材の方が高価なので、ウッドデッキ製作の初期費用としては高価になります。

しかし、ソフトウッド材では必要になってくる防腐剤、塗料、防虫剤などのメンテナンスがハードウッドでは必要ありませんので、メンテナンスコストを安く抑えることが出来ます。しかもメンテナンスをしなくても20〜30年間は使用できる耐久性もあり。長い目で見た場合、ソフトウッド材よりもハードウッド材の方が経済的にはメリットがあります。

ハードウッド材の購入方法

ハードウッド材は、一般的なホームセンターで見かけることはほとんどありません。身近で購入出来るのは材木屋さんくらいでしょうか。

しかし、インターネットが発達した現在では、ネット通販で販売している木材専門店が多くあるので、これを利用しない手はないでしょう。

種類も豊富で、サイズバリエーションも多く用意されているので、目的に適したハードウッド材を購入することができます。

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インターネット通販で購入すれば家まで届けてくれるので、車をお持ちでないDIYユーザーにもおすすめです。ただし、商品代金以外にも、「送料」が必要になってくるので、商品の価格は割高になってしまうこともあります。

デッキ材(木材)の価格比較はこちら »

ハードウッド材の樹種の紹介

ウリン(アイアンウッド)

ハードウッド写真3

耐朽性が高く、反り・狂いが少ないので。ウッドデッキにもっと適したハードウッド材です。抜群の耐久性 、美しい木肌、安心、信頼感などがあります。多くの公共工事で使用されています。

ウリン(アイアンウッド)の特徴 »

イペ

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ウッドデッキ材としてたいへん優れた耐久性、安定性、木肌の美しさを持っています。価格も他のハードウッド材に比べて高いのですが、多くのDIYユーザーから絶大な支持を集める最高峰の木材です

イペの特徴 »

セランガンバツー

ハードウッド写真5

安定した入荷ができ、供給が安定しているセランガンバツー。強度・耐久性に優れるながらも手頃な価格なので、今、最も人気のある木材です。木肌は緻密で重くて硬く、強度と美しさを兼ね備えた木材です。

セランガンバツーの特徴 »

サイプレス

サイプレス写真

サイプレス(豪州ヒノキ)は針葉樹なのでソフトウッドになりますが、ウッドデッキ材を販売しているお店ではハードウッドと紹介されている事が多いようです。シロアリに強く、圧縮強度が高いため、理想のウッドデッキ材と言われています。

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クマル(イベグランデ)

ハードウッド写真6

ウッドデッキはもちろん、橋梁や桟橋など耐久性が求められる場所に多く使用されています。クマル(イベグランデ)は、イペに良く似ており、強度的にもイペと同じくらいある木材です。ウリンよりも強いといわれています。

イタウバ

ハードウッド写真7

橋・枕木・電柱などの構造材として使用されることが多い木材です。ハードウッドの中では比較的柔らかい木材で、優れた耐久性と加工性を併せ持っています・加工が簡単でDIY初心者にもおすすめです。

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マニルカラ(アマゾンジャラ)

ハードウッド写真8

アマゾンジャラと呼ばれることが多いハードウッド材ではおなじみの木材で滑らかな木肌が特徴です。

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